1日目はいわきを代表する観光スポットのスパリゾートハワイアンズを満喫し、
2日目は食や農業、カルチャーなど親子で楽しめる多彩な体験プログラムに挑戦!
旅好きファミリーが全力で遊んで、全力で学んだ一泊二日のいわき旅の様子をご紹介します。
いわきの旅と言えばやっぱりここ!<スパリゾートハワイアンズ>
宿泊すれば楽しさ倍増!
スパリゾートハワイアンズを遊びつくす

5家族(大人10名、子ども10名)、計20名が参加した今回のいわきツアー。最初の目的地はいわきを代表する観光スポットであるスパリゾートハワイアンズ。大型温泉プールが楽しめる常夏の楽園ですが、実はそれ以外にも様々な楽しみ方がありました!


世界最大級の露天風呂も備えているハワイアンズ。「江戸の湯屋」をテーマに2020年にリニューアルされ、日本三古泉のひとつ、いわき湯本温泉の湯に癒されながら、江戸時代にタイムスリップした気分を味わえます。ハワイ一色だと思っていた参加者にとっても新たな発見となりました。
フラ・ミュージアムでは、その立役者となった映画『フラガール』で使用された衣装や小道具の展示コーナーの他、炭鉱の町として栄えた常磐炭田の歴史について学ぶことができます。

館内のフォトスポットでは衣装を借りてカメラマンさんに撮影してもらえるサービスも♪子どもたちもこの笑顔!写真入りの記念カードももらえて素敵な旅の想い出になりました。

夜はお楽しみのエンターテイメントショーを堪能。本場のフラダンスに加えてサモアやタヒチのポリネシアンショー、迫力満点のファイヤーダンスのパフォーマンスなどに参加者たちも釘づけ!
ふだんの生活に使える風呂敷の技を学ぶ。<呉服處根本>
大正時代創業の呉服店で、
奥が深い風呂敷の魅力を体験

2日目は、4種の体験を二手に分かれて思いっきり満喫!みんなでいわきのディープな魅力に触れることができました。最初にご紹介するのが、大正10年創業の老舗呉服店「呉服處根本」に教わった風呂敷体験です。


風呂敷の魅力はいろんな形のものを自由自在に包めること。そのすごさを知るために、何が包まれているかをクイズ形式で解いていきます。洋服に日本酒、お弁当箱にスイカの風船と形が全然違うものが全て正方形の風呂敷で包むことができることを知りました。
ユーモアたっぷりに風呂敷の魅力を教えてくださった「呉服處根本」の根本さん。身に着けていたリュックと帽子も風呂敷で、包むだけでない風呂敷の使い方にびっくり!

風呂敷の種類の多さについても学びました。生地の硬さや大きさが全然違っていて、包むものや用途によって使い分けると風呂敷の活躍の仕方が全然違ってきます。


今まで知らなかった風呂敷の作法を学んだ後は、実際に包み方にも挑戦。シンプルなのに奥が深い風呂敷の世界を改めて実感!根本さんに教えてもらって、お弁当箱を包むことができました!

参加者にはフラシティいわきのロゴでデザインされた“フラしき”をプレゼント。
地元で愛されるスーパーの美味しさの秘密に迫る。<食品スーパーマルト>
いわきが誇るご当地スーパーで
見て楽しい、食べて美味しい実演&体験

選べる午後の体験では、地元のローカルスーパーマーケット「マルト」に潜入。美味しさの秘密やこだわりの技に迫る貴重なひと時。

マルトは、いわき市内に25店舗を構えるご当地スーパーでありながら、その知名度は全国区!その人気の理由は、なんといってもおにぎり!日本一のおにぎりを目指したマルトは、(一社)全国スーパーマーケット協会主催の「お弁当・お惣菜大賞2021おにぎり部門」で「又兵衛しまほっけ」のおにぎりが最高の賞にあたる最優秀賞を受賞!店舗ごとに職人が手づくりで握り、その日によって店頭に並ぶこだわりの食材を使ったおにぎりは全部で約30種!


おにぎり職人の猪狩さんによる実演。さっと形を整え、握るのは軽く3回だけ。ふっくら仕上がった三角のおにぎりの角に、それぞれ塩を振ることで、どこから食べても程よい塩味が感じられるそうです。
完成した出来立てのおにぎりを自分たちで海苔にくるんでいただきます。パリパリの海苔の食感が絶品!「ふだんからこのおにぎりが食べられるなんていわきの人がうらやましい」との声も♪

今度はおにぎり作りにも挑戦!選んだ具材は1番人気のほっけ。ごはんの上に具を乗せたら、その上にごはんをかぶせます。あとは軽く3回握って塩を振ればOK!ママたちはお弁当のレシピが増えたと大喜び!

スーパーの人気の裏側を見せてくださった、取締役の安島さん。マルトのこだわりの説明にも熱が入り、たくさんの人に愛される理由が分かりました。

おにぎりと並んでマルトが力を入れているのがお魚。常磐もので知られるいわきの美味しい鮮魚が職人さんのすご技であっという間にお刺身に!さばいたのは新鮮で美味しそうなイナダ。


安全面と美味しさを両方支える特別な機械も見せてもらいました。一度アルコールで急速冷凍することでアニサキス対策ができる上に、鮮度や食感をキープすることができるのだそう。
実演後にはお待ちかねの実食タイムも♪体験後にはマルトで買い物も楽しみました。
無農薬栽培のコットン畑で“わたつみ”&ものづくりを満喫!
<ふくしまオーガニックコットンプロジェクト>
ふわふわもこもこコットンを、見て、さわって、作品を作っちゃおう!
ふくわた栽培おてつだい&キーホルダー作り体験

農薬や化学肥料を使わずに安全に栽培された綿花でできたコットン(綿)を「オーガニックコットン」と言います。現在、『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』として、いわき市でもコットン栽培の輪が広がっています。今回は、コットン畑が広がる「天空の里山」におじゃまして、栽培のお手伝いと“わた”を使ったキーホルダー作りを体験しました。


『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』は2011年に発生した東日本大震災での津波と原発事故の影響で大きな打撃を受けた福島県の農家を応援するために始まったプロジェクトです。
現在は代表の吉田さんが中心となり、オーガニックコットンの栽培と、収穫したコットンを使ったものづくりを行なっています。活動を通じて生まれるさまざまな活動や人々の交流を通して、真に豊かな暮らし、地域、未来を紡ぎ、次世代につなぎたいという思いがあるそうです。
今回の体験スポットの「天空の里山」は、いわき市四倉にあるコットン畑。初めに、里山を管理している福島さんから、「天空の里山」が出来たきっかけや活動についてお聞きしました。
福島さんは2013年にオーガニックコットンプロジェクト代表の吉田さんと出会い、2014年からコットン栽培の場所として、里山を提供することに。
「長年農家を営んできましたが、原発事故から環境の大切さを考えるようになり、無農薬農業を始めました。若い世代や子どもたちに、きれいな環境を残していきたいです」と未来への思いを話してくれました。

『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』は浜通りを中心とした活動の広がりに加え、近隣の小学校でも栽培に関わる人が増え、たくさんの交流が生まれています。タオルや手ぬぐいのほか、収穫して紡いだオーガニックコットンを使って作られるアイテムのバリエーションも増加中。吸水性と肌触りがよく、デザインもおしゃれ!

お話を聞いたあとは、里山に広がるコットン畑へ。訪れた11月は、収穫の時期。
今回のお手伝い体験では、畑で綿(わた)を収穫しました。ふわふわの“わた”は素手でとることができるので子どもたちも楽しそう!「ふわふわして気持ちがいいね」と喜んでつみながら畑を歩きまわり、どんどん収穫していきました。

「こんなにたくさんとれたよ!」。子どもたちもパパやママと一緒に袋いっぱいにわたを収穫しました。

今回は、ふわふわのわたを使ってキーホルダーを作りました。テーマは、「ライオン」。鬣(たてがみ)を丸めたわたで表現します。これを1人、約25個も作りました。これがライオンのたてがみになるのです。こどもたちは初めて見るわたの種に興味津々!大人も子どもも夢中で作業しました。


すでに準備していただいていたライオンの顔(木製のボールに手描きで顔が書いてあるもの)に、丸めたわたを1つずつボンドで付けていきます。だんだんとライオンの顔ができあがっていくのがうれしい!
かわいいライオンが完成しました!これをキーホルダーに仕上げて持ち帰ることができます。思い出になる素敵なおみやげができました!

わたのキーホルダーを完成させたあとは、糸つむぎも体験させていただきました。プロジェクト代表の吉田さんが、糸車を使った糸紡ぎのやり方をやさしく教えてくれます。はじめはドキドキだった子どもたちも、わたから糸ができていく様子に感動!
太古の地層でロマンあふれる発掘体験。<いわき市アンモナイトセンター>
大人も子どもも夢中!8900年前の化石を、自分の手で掘り出そう!
いわき市アンモナイトセンターで化石発掘体験

「化石を自分で掘ってみたい!」。そんな願いを叶えてくれるのが、本物の化石を掘り出す化石発掘体験。いわき市は、首の長いフタバスズキリュウやアンモナイトの化石が発掘された土地です。その中でも『いわき市アンモナイトセンター』は化石発掘ができる貴重な場所です。


日本で初めて化石の産出地に作られた博物館が「いわき市アンモナイトセンター」。約8900年前のアンモナイトなどの化石が集中して発見された地層をそのまま建物で覆った施設と、隣接する屋外体験発掘場からなります。
館内では、遥か昔、いわきの海に住んでいたアンモナイトを始めとする太古の生物の化石を掘り出されたままの状態で観察することができます。
参加者の中には初めて本物の化石を見る人も多く、みなさん興味津々!化石発掘の方法や注意事項をていねいに説明してくれました。


オリエンテーションが終わったら、施設のとなりの屋外発掘場へ移動します。目の前に広がる地層にドキドキ!施設ではヘルメットなどを貸し出しているので、軍手だけ準備すれば大丈夫です。
いよいよ発掘がスタート!地層の岩に杭を打ち込みハンマーで叩いて岩を砕き、化石がを探すのは、宝探しのようなドキドキ感があります。

「貝を見つけたよ!」とあちこちで声が聞こえるほど、参加者のみなさんは貝の化石をたくさん発掘していました。

約8900年前の化石を探して、大人も子どもも時間を忘れて夢中でハンマーを振るいました。「これはなに?」と親子で盛り上がり、あっという間の1時間でした。
今回自分で発掘した貝などの化石は持ち帰ることができました。最後に、化石の保存方法を教えていただき、体験は終了。古に思いを馳せながら、貴重で楽しい体験でした。